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堤康次郎と西武グループの形成

堤康次郎と西武グループの形成
著者 大西 建夫
齋藤 憲
川口 浩
ジャンル 経済学
出版年月日 2006/03/31
ISBN 9784901654685
判型・ページ数 菊判・312ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

1 康次郎の生涯 (川口 浩)
2 康次郎と早稲田 (内海 孝)
3 土地開発と鉄道事業 (大西健夫)
4 機関銀行高田農商 (藤原洋二)
5 戦後事業の全国展開 (大西健夫)
6 中核企業西武鉄道 (片岡 豊)
7 上信越開発と地元資本 (松本和明)
8 箱根紛争のディスクール (阿部恒久)
9 プリンスホテルの生成 (大西健夫)
10 西武グループの形成とその構造(齋藤 憲)

堤康次郎事業年表
堤康次郎家系図
首都圏における西武経営地の概略(1960年代中葉)

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内容説明

堤康次郎は,明治22年近江の湖東で生を享け,昭和39年に没するまで75年の生涯を,明治・大正・昭和の三代に渡って実業家・政治家として波乱の中に生きた。
時流を商機として生かす卓越した才能をもっていた康次郎は,土地を軸にして経営全般を掌握するシステムを構築した。軽井沢・箱根の別荘地から大泉・小平・国立の学園都市開発と土地分譲。それら不動産を生かすために鉄道経営に参入し,交通網の整備とその付帯事業として観光・レジャー施設,旅館・ホテル,百貨店,建設,バス,運輸,化学など多角的な経営戦略を展開した。観光や鉄道など地域性の強い事業を,関連会社を連携させることにより全国ブランドへと成長させていく。
協力者や部下の心を掌握するのに長けていた康次郎は,起業と経営にあたり,株支配と人的支配によるワンマン経営で事業の安定と発展を実現し,強力な企業グループを形成した。
本書は未見の資料などをも駆使して,堤康次郎の多岐にわたる活動の軌跡と,従来,必ずしも明らかでなかった西武グループの実態を分析し,組織としての可能性と限界,さらに転換期にあるグループの意味を考察する,本格的な共同研究の成果である。

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