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朝鮮儒学史

朝鮮儒学史
著者 裴宗鎬
川原 秀城 監訳
安 大玉
李 庚保
元 勇準
尹 相洙
金 光来
崔 蘭英
今泉 幸博
ジャンル 東洋学
出版年月日 2007/01/20
ISBN 9784862850010
判型・ページ数 菊判・384ページ
定価 本体7,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第一章 程朱性理学の概観
 1 理気の概念
 2 性情の問題
 3 程朱の認識理論
 4 程朱の修養論

第二章 朝鮮性理学の本質
 1 朝鮮性理学の主要問題
 2 性理学の伝来と台頭
 3 太極論と気論

第三章 主理と主気の問題
 1 李退渓の主理的傾向〈李退渓と奇高峰の論弁〉
 2 李栗谷の主気的傾向〈李栗谷と成牛渓の論弁〉

第四章 主理派と主気派の対立
 1 李退渓の理気観
 2 李栗谷の理気観
 3 退栗以後の主理派・主気派および折衷派

第五章 四端七情論と人心道心説
 1 主理派の四端七情論と人心道心説
 2 主気派の四端七情論と人心道心説
 3 折衷派などの四端七情論と人心道心説

第六章 湖洛論争
 1 湖洛論争の起源
 2 湖洛論争の主要課題とその展開
 3 湖洛論争の発展
 4 湖洛論争の総結論

第七章 唯気論と唯理論および理気折衷論
 1 任鹿門の唯気論[気一分殊説]
 2 奇蘆沙の唯理論[理一分殊説]
 3 理気折衷論

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内容説明

本書は朝鮮儒学史に関し,わが国で初めて紹介される本格的な概説書である。
高麗末期に伝来した程朱の性理学は,朝鮮王朝期に入り,主理派と主気派を中心に朝鮮独自の多様な展開を見た。著者はこれら歴史的な二つの流れに特に注目して,朝鮮儒学の哲学的な側面である性理学の本質を解明するために,気迫に満ちた鋭利な思想分析を展開する。
朝鮮王朝期に沸騰した理気心性論の理論的な考察のために,主に四端七情論と人心道心説,人物性同異論について精緻な分析を試みることにより,朝鮮儒教思想の核心に迫った定評の書である。
近くて遠い国と言われてきた朝鮮。わが国の朝鮮思想研究にあって,朝鮮儒学の内容や精神自体と直に対決しその微妙な差異を見極め,朝鮮思想の深層を剔るような専門書は皆無である。本書を通して朝鮮の社会と文化を支えてきた基盤は何か?多くの学問的啓発と示唆に富んだ一書となろう。

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