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宋代地方官の民衆善導論

『琴堂諭俗編』訳註

宋代地方官の民衆善導論
著者 小林 義廣
ジャンル 歴史 > 東洋史
出版年月日 2009/07/30
ISBN 9784862850645
判型・ページ数 A5・178ページ
定価 本体3,400円+税
在庫 在庫あり
 

目次

琴堂諭俗編原序

  巻 上
父母に孝行を尽くせ(「孝父母」)
兄弟とは仲良く(「友兄弟」)
子孫には教育が必要(「教子孫」)
一族とは仲良く(「睦宗族」)
隣近所とは仲良く(「恤鄰里」)
婚姻は慎重に(「重婚姻」)
服喪の正しいあり方(「正喪服」)
正しい墳墓維持の仕方(「保墳墓」)
本業を大事に(「重本業」)

  巻 下
真心の大切さ(「崇忠信」)
慎ましい生活を心掛けよ(「尚倹素」)
怒りまかせの争いはやめよ(「戒忿争」)
家庭と財産に注意せよ(「謹戸田」)
隠れた善行を積むこと(「積陰徳」)
友達は選ばなければならない(「択朋友」)

解  説

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内容説明

中国の歴代王朝は民衆支配の一環として民衆と直接に接触する機会の多い県の知事に民衆教化の役割を担わせてきた。とくに宋代では地方官が教化の手段として,教化内容を布告することが行われ,諭俗文をはじめ勧農文,勧学文,勧孝文,暁諭詞訟文(訴訟沙汰の抑制の勧め),勧諭救荒文などが盛行した。
諭俗文は役所の前や盛り場,大通り,共同の井戸,寺,店舗などに掲示され,識字能力のない人々には教養と学識を有する士人や父老たちが榜文の内容を読み聞かせることにより地域社会の人々の道徳的教化に貢献した。郷村社会の秩序は家族を基点として宗族から郷村へと同心円的に広がっていく秩序意識により支えられたが,そのなかで士人や父老ら指導層らの果たした役割は大きかった。
本書は,内容的に群を抜く鄭至道「諭俗編」とその続編である彭仲剛「諭俗続編」の二編を応俊が編纂するとともに豊富な史実を盛り込んで上梓された。内容は経書や史書から諭俗に関わる理想的な姿や理念像と模範的事例を選び,さらに是正すべき問題状況を指摘して,地方官が直面する当時の郷村社会の実態を見事に伝えている。詳細な訳註と明解な訳文により初めて本格的に紹介される貴重な資料である。

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