第１問題　神が万物を知性認識し，万物の直接的作動因であると仮定する場合，このことによって，神が内包的に無限なちから（infinita virtus intensive）を有することが論証されることができるか
第２問題　神の諸属性は概念において区別されるか
第３問題　神の本質が，或る属性の特質のもとで，神における生みを引き起こす根源であるのか
第４問題　神は自己以外のすべてのものの作動因であるか
第５問題　諸元素は混合物体の内に存続するのか
第６問題　動物の身体の諸器官の部分，例えば肉や骨の形相は種において異なるのか
第７問題　一人の信仰者の知性の内に，数においてただ一つの信仰のみが存在するのか
第８問題　すべての判断する活動（actus assentiendi）は複合されたもの〔精神の中の命題〕を対象として持つのか，あるいは非複合的なもの〔外界の事物〕を対象として持つのか
第９問題　希望（spes）は，信仰（fides）や神への愛（caritas）から区別された徳であるか
第10問題　聖なる処女マリアが原罪のうちにただ一瞬の間留まったということはありえたか
第11問題　聖なる処女マリアのうちに，罪への火口（ほくち）が存在したか
第12問題　精神の内に懐抱された命題は事物（res）から複合されているのか，概念から複合されているのか
第13問題　或る音声命題は真であるか
第14問題　意志の働きのみが必然的に徳の行為であるか
第15問題　行為の正しさや不正は，行為の実体と異なるのか
第16問題　目的や正しい理（ことわり）といったような，行為に付随する事柄は，徳の行為の対象であるか
第17問題　感覚的欲求における苦痛や喜びは，外界の事物が原因となって直接に引き起こされるのか
第18問題　倫理的徳は，感情を質料として，それに関わるのか
第19問題　人間が功業を行なったり，罪業を行なったりすることは可能であるか
第20問題　何らかの習得態（ハビトゥス）を措定することは必要であるか
第21問題　習得態（ハビトゥス）は活動の作動因であるか
第22問題　形相の傾向は形相と実在的に異なるのか

訳者註解

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