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キリスト教的学識者

宗教改革時代を中心に

キリスト教的学識者
著者 エルモア・ハリス・ハービソン
根占 献一 監訳
ジャンル 哲学・思想
宗教
出版年月日 2015/02/25
ISBN 9784862852052
判型・ページ数 4-6・272ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次



第一章 キリスト教的召命としての学問――ヒエロニムスからアクィナスまで
キリスト教的学識者の召命
ヒエロニムス
アウグスティヌス
ピエール・アベラール
トマス・アクィナス

第二章 学芸復興(ルネサンス)――ペトラルカからコレットまで
学芸復興(ルネサンス)とキリスト教的学識者
ペトラルカ
ロレンツォ・ヴァッラ
ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ
ジョン・コレット

第三章 エラスムス

第四章 ルター

第五章 カルヴァン

結 論

監訳者あとがき/原注/索引

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内容説明

聖書では知恵(学識)は信仰の障害物になると語られ,反主知主義の伝統的潮流が存在する。キリスト教徒にとっての学問とは何か。宗教改革は聖書の意味に対する学者の洞察に始まり,それは学識者の運動,大学教授や学生による出来事,学者による革命となった。
歴史上,エラスムス,ルター,カルヴァンに代表されるこの時代ほどキリスト教的学識者の威信が高まり強い影響力をもったことはない。人々の学ぶ熱意や,学問に対する尊敬と信頼が広まったのである。
本書は彼らに影響を与えた先駆者の検討を通じて,彼らがいかにその使命を天職として感得し,学問への情熱とキリスト教信仰を一致させたか,さらにその営みがキリスト教の発展に与えた影響など,今まで神学者や歴史家が軽視してきたテーマに独自の光を投じた。
著者は「アテネとエルサレム,アカデミーと教会とは何の関係があるのか?」という問いから,古代の教父学者ヒエロニムスとアウグスティヌス,中世の神学者アベラールとトマス・アクィナス,ルネサンス人文主義者ペトラルカとヴァッラやピーコたちの業績と,宗教改革期の学識者を有機的に関連づけて考察することにより,キリスト教とギリシア・ローマ文化の微妙な折衝を見事に描く。類書のない基本的文献である。

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