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北朝鮮経済史 1910-60

北朝鮮経済史 1910-60
著者 木村 光彦
ジャンル 歴史 > 経済史
出版年月日 2016/11/10
ISBN 9784862852427
判型・ページ数 4-6・176ページ
定価 本体2,700円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに

第1章 初期条件
 1.自然
 2.産業
 3.畜牛
 4.食物消費と教育
 5.まとめ

第2章 農業
 1.戦前
 2.戦後
 3.むすびにかえて

第3章 鉱工業
 1.戦前
 2.1945-53年
 3.1953-60年
 4.統計の検証
 5.端川郡の鉱山開発
 6.セメント工業
 7.兵器工業――平壌兵器製造所と65工場
 8.まとめ

第4章 初等教育
 1.戦前
 2.戦後

第5章 防疫
 1.戦前
 2.戦後

おわりに

補章 朝鮮史研究会と『朝鮮の歴史』
 1.朝鮮史研究会の性格
 2.『朝鮮の歴史』(1974年)
 3.『朝鮮の歴史新版』(1995年)
 4.むすび

あとがき
引用文献
索引
英文目次・要旨

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内容説明

1910年の日本による朝鮮統治から解放後の1960年に及ぶ半世紀にわたる北朝鮮の経済史を,膨大なデータを活用して考察し,はじめてその実相を明らかにした画期的な概説書である。

北朝鮮経済における自然,産業,畜牛,食物消費と教育など初期条件の分析からはじめ,農業,鉱工業,初等教育,防疫の四分野を重点的に検討し,北朝鮮経済のダイナミズムに迫る。

近代朝鮮経済史と銘打った書物は多数存在するが,戦前期は日本統治下の朝鮮半島を扱い,戦後は韓国の経済成長を論ずるのが一般的である。このような変則的な研究状況に対して,戦前期の南北経済を北鮮,西鮮,中鮮,南鮮の地域に分けて考察しつつ,戦後の北朝鮮経済を分析することにより,今まで閑却されてきた近代朝鮮の全体像を認識する道を切り拓く。

今日,〈問題としての北朝鮮〉を考えるうえで,本書はその背景となる経済・社会基盤の歴史的経緯を知るために,研究者のみならず政官界や調査機関,さらに北朝鮮に関心をもつ多くの社会人にとって類書のない貴重な文献となろう。

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