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はじめての人文学

文化を学ぶ,世界と繋がる

はじめての人文学
著者 佐藤 貴史 編著
仲松 優子 編著
村中 亮夫 編著
田中 綾
手塚 薫
柴田 崇
ジャンル 教養
出版年月日 2018/03/04
ISBN 9784862852694
判型・ページ数 4-6・306ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

文化を学ぶ,世界と繋がる――自分の足元から人文学をはじめよう(佐藤貴史)

第一章 『この世にたやすい仕事はない』――〈労働者になる〉ための文学的レッスン(田中 綾)
 1 文化を学び,社会,そして世界に
 2 文筆労働者から見る,非正規労働者の現在
 3 「学生アルバイト短歌」
 4 「労働基準法」を短歌形式で言語化
 5 「プレカリアート文学」
 6 〈兼業作家〉を経た,専業作家・津村記久子

第二章 悪を旅する――ハンナ・アーレントのアイヒマン論と良心の問題(佐藤貴史)
 1 ダークな思想文化を学ぶ
 2 ダークツーリズムとしての思想文化
 3 ハンナ・アーレントの生涯
 4 思考を停止すること――アイヒマンの行為
 5 思考を開始すること――残された人間の責任
 6 ダークな世界と繋がる/繋がらない

第三章 フランス革命前後の主権のあり方を考える――歴史学からのアプローチ(仲松優子)
 1 主権の歴史性に向き合う
 2 アンシアン・レジーム期の主権とは
 3 政治参加の限定性と議会制度改革
 4 フランス革命とその限界
 5 主権をめぐる歴史と現在の社会

第四章 非国家社会における戦争と平和――アイヌ社会の緩衝機能を探る(手塚 薫)
 1 教養の復権
 2 文化接触のダイナミズム
 3 チャシの出現とその背景
 4 ヨーロッパ人のアイヌ観
 5 狩猟採集民社会の特性
 6 暴力頻度の減少
 7 緊張を緩和するメカニズム
 8 共感の拡張

第五章 AI時代のメディア論――マクルーハンの理論の現代的意義(柴田 崇)
 1 身体論的メディア論の冒険
 2 「拡張」の系譜
 3 「延長」の系譜
 4 「外化」の系譜
 5 適用
 6 身体――このあまりに人間的なフレーム

第六章 津波地名の継承と活用可能性――過去と繋がる,未来へ繋げる(村中亮夫)
 1 津波地名への地理学的接近
 2 研究の方法
 3 地図上での位置特定
 4 津波地名の行方を追う
 5 津波地名の特徴を考える
 6 過去から現在,未来へ

世界と繋がる,文化を学ぶ――もっと先へ人文学をすすめよう(佐藤貴史・仲松優子・村中亮夫)

人文学をはじめるためのブックガイド

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内容説明

多くの学生たちが歴史,文学や,思想,社会学などを学んでいるが,これら人文学を学ぶ意義とは何か?

著者たちは講義の経験や現実問題を意識しながら,日本近現代文学,思想史,フランス近世・近代史,人類学,メディア論,地理学を通して,学生アルバイトとワークルール,アイヒマン裁判の意味,そしてフランス革命と主権,アイヌ社会と暴力,さらにAI社会の未来や,過去の津波被害と地名の関連など具体的な研究を紹介し,人文学の多彩な事例を踏まえて,文化を学び,世界と繋がる道を示す。

グローバル化が進行する中で,私たちは変化し続ける文化と不確実な世界で,既存の形が崩れてゆく液状化した時代を生きている。自らのキャリアを主体的に形成し,現代社会が直面する課題に「文化」の視点から応え,他者と共に創造的な未来を切り拓くために,文化や世界をどのように語りうるのか? 今日,人文学への期待は高まっている。

福島原発事故に象徴される,人間が生み出す技術や制度,価値を制御できない状況が広がっている。私たちが未来に向けてなすべきこと,今,それが問われている。

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