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日本茶文化大全

ALL ABOUT TEA 日本茶篇

日本茶文化大全
著者 ウィリアム・ハリソン・ユーカース
静岡大学ALL ABOUT TEA研究会 編訳
小二田 誠二 監修
鈴木 実佳 監訳
ジャンル 社会・文化
出版年月日 2006/03/31
ISBN 9784901654715
判型・ページ数 B5変・168ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

まえがき――『オールアバウトティー』とユーカース(小泊重洋)
幸福な出会いを(小二田誠二)
ALL ABOUT TEA 全巻目次

● ALL ABOUT TEA ●
 日本の茶道
  茶事の流れ(吉野亜湖)
 日本における栽培と生産
 日本の茶貿易史
  日本の茶貿易年表,茶業に関わった人物,主な茶貿易商会(市川奈々)

――――――――――

文化としてのお茶,輸出商品としてのお茶(寺本益英)
茶と鉄道(北川敏行)
著者ユーカースの日本訪問と ALL ABOUT TEA への反映(吉野亜湖)
ユーカースが来日した頃の静岡茶事情(中村羊一郎)
あとがき(鈴木実佳)

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内容説明

中国語訳をはじめ各国語に訳出され,お茶に関するバイブルともいうべき世界的な名著ALL ABOUT TEA (1935年刊行)は,なぜか日本語訳だけがなかった。そこでこの全訳に先駆けて,日本に関する3章分を訳出し,詳細な注と関連する論文や情報を付して提供した待望の書である。
〈日本の茶道〉では,茶の湯文化の歴史的・精神的背景を説明しつつ実際のお手前や茶道具を解説し,世界の茶文化のなかでも際だった独自性があることを紹介する。
〈栽培と生産〉では,気候,土壌から肥料,病虫害まで栽培の過程を詳しく説明し,生産については手作業と機械作業の違いや玉露や紅茶の製造,さらに日本茶の種類についても説明される。
〈茶貿易史〉では,貿易の始まりから各地の茶貿易港の実態,貿易振興策から輸出量の変遷,さらに貿易に携わった内外の人物や商会について解説し,明治以降,生糸とならんで日本の戦略的な輸出品であった茶貿易の実態を明らかにする。
著者ユーカースは実際に何度も来日して日本各地を訪れ,日本での協力者を得て,お茶のもつ多面的な姿を膨大な写真を活用しながら世界に紹介した。またTEAをもじって「Tie East America」(お茶といふ字を解剖すれば 日米取持つ味な縁)として親日感情を表している。
本書は,日本の読者にとっても日本茶の知られざる世界とその全貌を知るうえで必読の書物となるであろう。

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