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書学論纂

書学論纂
著者 杉村 邦彦
ジャンル 東洋学
芸術
出版年月日 2018/10/25
ISBN 9784862852816
判型・ページ数 A5・910ページ
定価 本体18,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

 自序

   第一部 中国の書人と法書

王羲之「遊目帖」考
王右軍畫像讚
王羲之における書作の意味
『宋書』羊欣伝解題併びに訳注
近人の張猛龍碑題跋を読む
高貞碑雑考
唐代書法の時期区分――楷書を中心として
顔真卿三稿解題併びに訳注
もう一人の顔真卿
『宋四家墨蹟選』簡介
「米海嶽先生墓誌銘」解題併びに訳注
法書解題
 1 隋 啓法寺碑 丁道護
 2 隋 太僕卿元公墓誌
 3 唐 温泉銘 太宗
 4 唐 集王聖教序
 5 唐 雁塔聖教序 褚遂良
 6 唐 永泰公主李仙蕙墓誌銘
 7 唐 懐素 自叙帖
 8 唐鈔本 春秋経伝集解
 9 唐鈔本 史記集解巻第二十九
 10 漢書巻第八十七
 11 周書巻第十九
 12 周書巻第十九
 13 唐 杜牧 張好好詩
 14 唐 懐素 聖母帖/蔵真・律公帖
祝允明作品略解――「宮中詞十首」・「鉄龍帖」・唐宋四家文・離騒経巻

   第二部 中国書論史研究

「書」の生成と評論――漢魏晉南北朝の書論
唐代の書論
書論解題
 後漢・趙壹「非草書」
 晉・王羲之「自論書」
 劉宋・虞龢「論書表」
 唐・顔真卿「張長史十二意筆法記」
 唐・張懐瓘『書断』
 宋・蘇軾『東坡題跋』第四巻・書跋
 清・馮班『鈍吟書要』

   第三部 近世・近代日中書法交流史

東アジアにおける金石の交流――多胡碑の朝鮮・中国への流伝とその歴史的背景
「近代日中書法交流史を担った人々」展の開催に寄せて
楊守敬と日下部鳴鶴―近代日中書法交流史の発端
楊守敬の来日とその影響に関する幾つかの問題
楊守敬「与寺西秀武書」の釈文と寺西秀武の略伝
中林梧竹は潘存からいつどこで何を学んだか
宮島詠士の蓮池書院留学
内藤湖南と文廷式
内藤湖南が董康から贈られた詩書幅について
内藤湖南が陳衡恪から贈られた臨石門頌扇面について
羅振玉における〝文字之福〞と〝文字之厄〞――京都客寓時代の学問・生活・交友・書法を中心として
羅振玉の旧宅「永慕園」の消滅を惜しむ

   第四部 日本近代学人の翰墨世界

内藤湖南撰書西村天囚墓表餘話
崇道神社に伝わる内藤湖南撰書の二碑について
狩野君山の人と書
狩野君山が阿藤伯海に与えた尺牘百七十五通との邂逅
上海時代の長尾雨山の翰墨生活一斑――五十自嘲詩と潘存臨鄭文公下碑跋
正木直彦と『十三松堂観摩録』
秋艸道人雑考――書簡と自画像

   第五部 先師・先学

宮崎門下の末席に列なりて
「大いに山はる可」考
高く大きな山なみ――『中田勇次郎著作集《心花室集》』の刊行に寄せて
『書論通信』第十号・中田勇次郎先生追悼号の刊行によせて――附・有廬先生繋年初稿
研田書記
荒木敏一先生のこと
弔辞――抱葉米田彌太郎先生の霊に献ぐ
日野俊顕編『中林梧竹書』刊行の意義
〝天上の美〞への懸け橋として――梧竹の会代表日野俊顕先生を偲ぶ
今井凌雪先生の思い出
『桂花抄』序

初出一覧
索引

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内容説明

書学書法史研究の第一人者による最新の論文集である。著者は内藤湖南,宮崎市定,吉川幸次郎,神田喜一郎,中田勇次郎ら,京都学派諸碩学の秀れた学統を継承し,中国の文化史,書法史,近代日中書法交流史などの分野で多くの業績を積み重ね,内外の専家・識者から高い評価を得て来た。

本書には2012年8月までに,雑誌・新聞などに発表され,既刊の論文集に未収録の論考四十五篇を選び,五部に分けて構成されている。

著者が若年より一貫して求め続けて来たのは,中日古今の書人の人間像,内面生活,芸術活動,交友関係等を通しての人間の探究であり,芳醇にして暢達な文体もまた定評あるところである。
(貼函入,口絵12頁付き)

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