
ホーム > 宗教の根源への問い
目次
序論
はじめに
1 問題設定:1920年代における「宗教の根源への問い」の主題化と啓示論
2 研究状況
3 本研究の方法と構成
第1章 前期ティリッヒの宗教哲学と啓示論
はじめに
1 宗教哲学の理論的基礎構築
2 『教義学講義(1925-1927)』における啓示論
おわりに
第2章 突破概念Ⅰ:20世紀の神学潮流の整理とティリッヒ神学の位置
はじめに
1 突破概念の由来:芸術を通しての啓示的体験
2 突破概念の形成過程とその射程:立場の揺れ?
3 突破概念の意図:神と人間との間の生き生きとした相互関係の回復
おわりに
第3章 突破概念Ⅱ:啓示の動的な生成過程の解明
はじめに
1 啓示の二つの把握方法
2 啓示の生成過程:自然的啓示と超自然的啓示
おわりに
第4章 前期ティリッヒの形而上学:啓示の出来事とその語り
1 問題設定:神を語ることはいかにして可能か?
2 啓示とはどのような出来事であるか
3 啓示の出来事についての「語り」
4 体験・表現・了解
第5章 宗教の根源への問い:信仰における確実性と懐疑
はじめに
1 根本啓示の概念
2 根本啓示と懐疑
おわりに
インタールード:1920年代の宗教哲学的思索の展開(1919-35)
1 20年代前半(1919-25)
2 20年代後半(1925-)から30年代へ
付録:「宗教的認識の場(プロローグ)」の翻訳
第6章 中期ティリッヒの人間論:自由と有限性について
はじめに
1 「中期ティリッヒの人間論」の位置付け
2 人間における「自己-世界」構造と人間の自由
3 人間の有限性:不安と絶望
おわりに
第7章 「問いと答え」の場としての人間
はじめに
1 問いと答えの「相関の方法」をめぐる武藤一雄の批判と応答
2 体験・表現・了解の構造連関における「相関の方法」
結論 1920・30年代の宗教思想の統合的解釈
1 議論の振り返りと研究成果
2 宗教の二重の弁証:意味論と存在論
あとがき
文献表
索引
はじめに
1 問題設定:1920年代における「宗教の根源への問い」の主題化と啓示論
2 研究状況
3 本研究の方法と構成
第1章 前期ティリッヒの宗教哲学と啓示論
はじめに
1 宗教哲学の理論的基礎構築
2 『教義学講義(1925-1927)』における啓示論
おわりに
第2章 突破概念Ⅰ:20世紀の神学潮流の整理とティリッヒ神学の位置
はじめに
1 突破概念の由来:芸術を通しての啓示的体験
2 突破概念の形成過程とその射程:立場の揺れ?
3 突破概念の意図:神と人間との間の生き生きとした相互関係の回復
おわりに
第3章 突破概念Ⅱ:啓示の動的な生成過程の解明
はじめに
1 啓示の二つの把握方法
2 啓示の生成過程:自然的啓示と超自然的啓示
おわりに
第4章 前期ティリッヒの形而上学:啓示の出来事とその語り
1 問題設定:神を語ることはいかにして可能か?
2 啓示とはどのような出来事であるか
3 啓示の出来事についての「語り」
4 体験・表現・了解
第5章 宗教の根源への問い:信仰における確実性と懐疑
はじめに
1 根本啓示の概念
2 根本啓示と懐疑
おわりに
インタールード:1920年代の宗教哲学的思索の展開(1919-35)
1 20年代前半(1919-25)
2 20年代後半(1925-)から30年代へ
付録:「宗教的認識の場(プロローグ)」の翻訳
第6章 中期ティリッヒの人間論:自由と有限性について
はじめに
1 「中期ティリッヒの人間論」の位置付け
2 人間における「自己-世界」構造と人間の自由
3 人間の有限性:不安と絶望
おわりに
第7章 「問いと答え」の場としての人間
はじめに
1 問いと答えの「相関の方法」をめぐる武藤一雄の批判と応答
2 体験・表現・了解の構造連関における「相関の方法」
結論 1920・30年代の宗教思想の統合的解釈
1 議論の振り返りと研究成果
2 宗教の二重の弁証:意味論と存在論
あとがき
文献表
索引
内容説明
伝統的宗教は何を語り,何を問題にしているのか。現代では宗教的な真理は自明なものではない。これは伝統と現代の分断にほかならない。この問題に真正面から応えたのは,ドイツ出身でアメリカで活躍したプロテスタント神学者パウル・ティリッヒ(1886-1965)であった。
バルトやブルトマンをはじめ多くの神学者も課題に挑んだが,ティリッヒの独自性は,啓示論を踏まえて宗教の根源に迫る神学的=宗教哲学的な思索にあった。
彼は宗教的経験の根源である啓示に立ち戻り,そこから意味のある「語り」を生み出す。著者はこうした思想基盤が形成される中期思想の転換期である1919-35年に焦点を絞って考察する。
宗教的体験の基礎構造と,古典哲学や現象学の影響を受けた意味論から,哲学的人間学と実存哲学に関わる存在論に向かう二つの基礎理論の形成について,その根拠と過程を統合的に検討する。
ティリッヒは1933年にドイツからアメリカへ亡命した。この時期の資料が少なく研究は進展しなかった。近年,講義録などの資料が公刊され,主要著作とともに新たな「教義学講義」や「人間学講義」などの講義資料を駆使して,中期の思想的転換の実態が明らかにされている。
本書によりティリッヒの前期と後期を結ぶ,転換期における中期思想の推移が分析され,ティリッヒ宗教思想の本質が解読された。キリスト教や宗教に関心を持つ読者にとって必見の書である。
バルトやブルトマンをはじめ多くの神学者も課題に挑んだが,ティリッヒの独自性は,啓示論を踏まえて宗教の根源に迫る神学的=宗教哲学的な思索にあった。
彼は宗教的経験の根源である啓示に立ち戻り,そこから意味のある「語り」を生み出す。著者はこうした思想基盤が形成される中期思想の転換期である1919-35年に焦点を絞って考察する。
宗教的体験の基礎構造と,古典哲学や現象学の影響を受けた意味論から,哲学的人間学と実存哲学に関わる存在論に向かう二つの基礎理論の形成について,その根拠と過程を統合的に検討する。
ティリッヒは1933年にドイツからアメリカへ亡命した。この時期の資料が少なく研究は進展しなかった。近年,講義録などの資料が公刊され,主要著作とともに新たな「教義学講義」や「人間学講義」などの講義資料を駆使して,中期の思想的転換の実態が明らかにされている。
本書によりティリッヒの前期と後期を結ぶ,転換期における中期思想の推移が分析され,ティリッヒ宗教思想の本質が解読された。キリスト教や宗教に関心を持つ読者にとって必見の書である。















