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ジョン・ヘンリ・ニューマンの文学と思想

影と幻から真実へ

ジョン・ヘンリ・ニューマンの文学と思想
著者 長倉 禮子
ジャンル 宗教
文学
出版年月日 2011/05/25
ISBN 9784862851086
判型・ページ数 A5・240ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

まえがき

第1章 ニューマンの生涯について

第2章 神の聖徒(みつかい)の顔は笑みつつ我を迎えん――Lead, Kindly Light!
1 植村正久による Lead, Kindly Light! の翻訳と紹介
2 Lead, Kindly Light! 誕生の背景
3 詩人としてのニューマン

第3章 心が心に語りかける
1 ニューマンの説教について
2 心から心に伝えられる福音
3 説教「友との別れ」(邦訳)

第4章 人と人との出会いの場である大学
はじめに
1 ニューマンの大学論について
2 大学教育の原点
3 大学教育の目的
4 善に資するものの媒介としての教養教育
おわりに

第5章 彼女は土の塵よりあげられ……――3世紀の物語『カリスタ』
はじめに
1 物語のあらすじ
2 物語の舞台設定,人物描写,物語の構成
3 カリスタの人格形成と成長の軌跡
4 カリスタの内的変化から人格の完成へ
5 『カリスタ』をめぐるテーマについて
おわりに

第6章 わたしはいま お前をやさしく抱き……――「ゲロンシアスの夢」
「ゲロンシアスの夢」について
「ゲロンシアスの夢」(邦訳)

あとがき

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内容説明

ジョン・ヘンリ・ニューマン(1801-90)は19世紀イギリスを代表する宗教家,思想家で文学者でもあったが、その活動は,神学,哲学,教育,文学,歴史から美術にまで及び,時代と国境をこえて幅広い影響を与えた。わが国でも坪内逍遙をはじめ上田敏などが生前からニューマンに注目し,また植村正久,逢坂元吉郎から岩下壯一,吉満義彦まで多くのキリスト者が傾倒した。
本書はニューマンの生涯を辿りつつ,残された膨大な説教の魅力を語り,新大学設立に当たり,教養教育と道徳的規律,それに宗教的献身を統合した彼の大学教育の理念を解明する。さらにかれの文学を代表する『カリスタ』の主人公の苦悩と人格の完成を考察し,文学史上最高の評価を得た韻文『ゲロンシアスの夢』を訳出,生と死の真相を明らかにする。この度,ローマ教皇により列福されたのを機に注目されるニューマンへの格好の手引き。

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