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ヘーゲル全集 第14巻

評論・草稿II(1826-31)

ヘーゲル全集 第14巻

第5回配本

著者 海老澤 善一 責任編集
ジャンル 哲学・思想
シリーズ ヘーゲル全集
出版年月日 2021/04/15
ISBN 9784862853349
判型・ページ数 菊判・704ページ
定価 本体10,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

凡例

評論・草稿Ⅱ(1826-31)

『改宗者たち』について
  反批評〔第1記事〕
  追記〔第2記事〕

フンボルト書評
 第1篇
  インド研究の現状
  バガヴァッド・ギーターについて
  アルジュナの迷い
  カーストの義務
  サーンキヤとヨーガ
 第2篇
  ヨーガ理論について
  ヨーガの意味
  成就に至る諸段階
  第二段階とカースト制
  ヨーガの苦行
  ヨーガ行者の実修
  示現・ヴィブーティについて
  ヴィシュヴァーミトラのエピソード
  バラモンの義務
  ヴェーダについて
  成就の段階
  ブラフマンと専念
  ブラフマンの擬人化
  ブラフマンの形而上学的規定
  祈りについて
  ブラフマー神の概念
  バラモンについて
  終わりに

ゾルガー書評
 第1記事
 第2記事

ハーマン書評
 第1篇
  著作集出版の経緯
  ハーマンと啓蒙主義
  カントやヤコービとの交際
  『一キリスト者の聖書解釈』冒頭の文
  ハーマンが受けた準備教育と大学教育
  家庭教師時代
  ベーレンスとの交遊
  ロンドンの生活
  聖書との出会い
  ベーレンスの姉との結婚問題
  口論の特徴
  友人たちの非難に対する弁解
  『ソクラテス回想録』
 第2篇
  田舎娘との良心の結婚
  税関への就職
  さまざまの友情
  ハーマンの個性,敬虔と信心ぶり
  ハーマンとキリスト教
  著述家としての性格
  ゴルガタとシェブリミニ
  メンデルスゾーンの『イェルーザレム』
  『メタ批判』
  暗示というハーマンの手法
  晩年の著作
  晩年の友情
  友情のロマーンの登場人物たち,侯爵夫人ガリツィン
  友情のロマーンの登場人物たち,ヤコービ
  ハーマンの最期

ゲッシェル書評
  批評の動機
  哲学とキリスト教
  全体の構成
  第1章「無知」,その1,神とは何か
  第1章「無知」,その2,人間とは何か
  第2章「絶対知」,その1,神とは何か,あるいは実体=主観について
  第2章「絶対知」,その2,知の自己神格化
  第2章「絶対知」,その3,人間とは何か,あるいは悪について
  第2章「絶対知」,その4,表象と概念
  第3章「信仰と知」
  神の人格性について

反論
 第1篇『へーゲルの学説について,あるいは絶対知と現代の汎神論』
  批評の難しさ
  心ヒポコンデリー気症の兆候
  著者の間違った読み方の例
  歴史観の欠如の実例
  『精神現象学』からの引用について
  『エンツュクロペディー』からの引用について
  スピノザとヘーゲルとの関係,あるいは実体について
  三一説批判について
 第2篇
  方法について
  有と無について
  無について
  著者のもう一つの回答
  抽象と普遍について
  古い論理学とヘーゲル論理学
  著者の戯言
  最後に
 第3篇『哲学一般,特にヘーゲルの『哲学諸学問のエンツュクロペディー』について。その評価に関する一寄与』
  序文について
  第1部 哲学の外部に立つという著者の立場
  第一のアペルシュ
  第二のアペルシュ
  知識の完結について
  総てということ
  同じ人間本性について
  普遍性について
  哲学史について
  思惟について
  第2部 ヘーゲル哲学の綱要
  第3部 ヘーゲル体系の批判。理性と現実との一致について
  再び,現実について
  政治的弁護
  最後に,不死および死について

オーレルト書評
  著者の議論の仕方について
  緒論。知識について
  第1巻 哲学への導入としての懐疑と矛盾
  感覚的経験について
  第2巻 純粋な観念論,第1章フィヒテの体系
  第2巻 純粋な観念論,第2章その批判
  第3巻 純粋な実在論 第1章その叙述
  第3巻 第2 章 実在論の批判
  第4巻 観念実在論の叙述

ゲレス書評
  はじめに
  第一回講義。歴史についての二つの根本直観
  第二回講義。世界史を貫く三つの国と三つの法則
  世界史を貫く三つの国
  歴史の主要なモメント
  第三回講義。世界史の構造の見取り図と概観
  三つの世界時代
  第三の世界時代とその第一の時代
  第三の世界時代の第二と第三の時代
  この講義の根本的欠陥
  終わりに

アウクスブルク信仰告白三百年記念祝典講演
  アウクスブルク信仰告白の主要な意義
  キリスト教的自由の本質とそれを阻害するもの
  キリスト教的自由の回復として,宗教改革
  法への服従の責務を超えて変革を求める福音的宗教
  市民的責務と宗教的責務
  宗教的責務のローマ教会による占有の誤り
  神的自由の果実としての市民的自由

イギリス選挙法改正法案について
  序文
  第1章 イギリスの法制度と改革の必然性
  第2章 社会にはびこるさまざまな弊害
  第3章 投票権と代議制度――これまでの弊害と新たな諸問題
  第4章 改革への道と調整的権力としての君主権

補遺
 ハーマンについてのメモ
 「反論」第3篇についての断片
 「イギリス選挙法改正法案について」の断片

解説
 『改宗者たち』について
 フンボルト書評
  Ⅰ 「フンボルト書評」
  Ⅱ 「学的批評のためのベルリン協会」の設立
 ゾルガー書評
  Ⅰ ゾルガーの生涯と哲学――ノーアクの叙述
  Ⅱ ゾルガーとヘーゲルとの関係
  Ⅲ ゾルガー書評の構成
 ハーマン書評
 ゲッシェル書評
 反論
 オーレルト書評
 ゲレス書評
 アウクスブルク信仰告白三百年記念祝典講演
 イギリス選挙法改正法案について
  Ⅰ アカデミー版編者解説
  Ⅱ 訳者解説
 補遺
  ハーマンについてのメモ
  「反論」第3篇についての断片
  「イギリス選挙法改正法案について」の断片

責任編集者あとがき
人名索引
書名索引
地名索引
事項索引
訳者紹介

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内容説明

批判的校訂によるアカデミー版の成果を踏まえ,日本語版独自の編集により訳出,解説と詳細な注は新たなヘーゲル研究の基盤と最新のヘーゲル像を提供し,従来の関連作品を一新する待望の本格的全集である。
ヘーゲルという哲学者の全体像をとらえようとするならば,体系的思想家,教育者,そして批評家という,三つの側面から理解しなければならない。本巻は,ヘーゲルの批評活動のうち,晩年にあたるベルリン期後半の1826年から1831年までの10篇を収録。
ヘーゲルの演劇論を背景にした劇評「『改宗者たち』について」。インドの宗教と文学の広範な資料を検討した「フンボルト書評」。ベルリン大学で同僚だったゾルガーの遺稿集の出版を機に,その著作評にとどまらず人物評まで執筆した「ゾルガー書評」。ヘーゲル哲学が汎神論であると非難される中,ヘーゲルを擁護するゲッシェルの著作を弁明した「ゲッシェル書評」。ヘーゲルの思弁哲学・キリスト教・国家との関係に対する批判書に応答した「反論」。晩年,ベルリン大学総長時に国家と宗教をラテン語で語った「アウグスブルク信仰告白祝三百年祭演説」。英仏の政治事情にも常に注目していたヘーゲル最後の政治時評「イギリス選挙法改正法案について」ほか。

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