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フッサール現象学批判

フッサール現象学によれば,在るかどうか,真であるかどうか,善いかどうかは「私」の経験に依存する。本書はデカルト哲学を参照軸として,こうした相対主義を正面から批判する。極めて相対主義的で利己主義的な現代社会の風潮に一石を投ずる哲学研究である。

 
霊性の人間学

オリゲネス以来「感性・理性・霊性」の三分法として展開した「霊性」を,その認識機能によって把握し解明するため,カント『純粋理性批判』の認識論の方法と,カッシーラーの象徴主義の方法を活用。「霊性」を通して人間のあり方,人間とは何かを解明する。

 
書のひととき

書家で書学者の著者が,中国学の幅広い教養と,大英博物館や故宮博物院における出土資料の実見や簡牘資料の研究を土台に,殷時代の甲骨文から隋唐までの伝世作品を取り上げ,用具や書体の変遷とともに,軽妙な語り口で描く中国書道史。貴重な図版も多数収録。

 
倫理学講義 第二巻

愛の諸相について語られ,自明性と多義性という両面性と愛の意味を知るために愛の諸形態として三つの見方を考える。プラトン『饗宴』の「エロス」,アリストテレス『ニコマコス倫理学』の「ピリア」,『新約聖書』の「アガペー」のうち「エロス」を中心に考察する。

 
ヘーゲル全集 第8巻2

本巻では「自己意識」「理性」「精神」「宗教」「絶対知」章を収録。『精神現象学』には底本にふさわしい原典がなく,これまでの翻訳諸版も参考にしながら国内外の『精神現象学』の古典的研究の集大成を目指した。ヘーゲルの主著,研究者待望の最新訳。

 
穀物輸出の代償

産業革命による人口集中は穀物需要を急拡大させた。英国は最大の穀物輸入国に,アメリカは最大の輸出国になったが,19世紀の大平原開拓と小麦増産により多くの問題に直面する。本書は輸出国の視点で土壌保全や水問題,移民,資本などの実態に迫る画期作。

 
古典の挑戦 第2版

21世紀の今,古代ギリシア・ローマを学ぶ意義は何か。古典とは,私たちにヒントを与えてくれる強力な〈武器〉である。第一線で活躍する内外の研究者が,独自の語り方で西洋古典学の魅力に斬り込む入門書。好評を博した初版に7章分を増補した充実の第2版。

 
ニコル・オレーム『貨幣論』とその世界

アリストテレス倫理学を踏まえ,貨幣の起源,本性,権利,改変について考察した論考である『貨幣論』の全訳と,訳者による著者と作品についての詳細な解説,さらに疫病と戦争に象徴される14世紀中頃の北フランス世界の歴史的環境への考察を付した貴重な一書。

 
海峡を越えた旧石器人類

後期旧石器時代の終末期に,北海道から本州にもたらされた湧別技法白滝型の細石刃石器群。その製作技術と石材の分析を通じて,海峡をはさみダイナミックに変容する旧石器人類の動態と環境適応を解明する基盤的研究。黒曜石の原産地や石材消費の変遷にも迫る。

 
ライプニッツの最善世界説

哲学史において誤解されてきたライプニッツ『弁神論』の理論的意義を再評価する。最善世界説を神の自由,倫理,世界の秩序と結びつけ,道徳的論証により擁護した議論を精緻に分析。さらにカントの批判など受容史を考察し,近代哲学への影響を明らかにする。

 
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新刊情報

実存思想論集 XL
 
 
倫理学講義 第二巻
 
 
ヘーゲル全集 第8巻2

ヘーゲル全集 第8巻2

第13回配本

著者:山口 誠一 責任編集
 
 
海峡を越えた旧石器人類

海峡を越えた旧石器人類

新潟大学人文学部研究叢書20

著者:青木 要祐
 
 
ライプニッツの最善世界説

ライプニッツの最善世界説

知泉学術叢書36(通巻37)

 
 
パイデイア(下)

パイデイア(下)

知泉学術叢書34(通巻35)

 
 
中世思想研究 第66号

中世思想研究 第66号

特集 トマス・アクィナスに疑義を呈す Ⅰ

著者:中世哲学会